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<生体肺移植>3歳児に母親の中葉部分 岡山大が世界初

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岡山大病院(岡山市北区)で1日、関西在住の3歳の男児に、母親の右肺の中葉部分を摘出して移植する生体肺移植手術が行われた。岡山大は同日夜、記者会見して「手術は成功した」と発表した。中葉の生体移植は難しく、世界初の成功例になるという。また、3歳での肺移植はこれまでの4歳を更新する国内最年少。

男児は白血病治療で骨髄移植を受けた後、移植された細胞が男児の肺を異物と認識する拒絶反応を起こし移植が必要な状態だった。

生体肺移植では通常、肺の下部にあたる「下葉」部分を移植するが、幼児の体には大きすぎるため、今回は、右肺の真ん中部分にあたる「中葉」を移植した。中葉は左肺にはない。サイズが合う幼児の臓器提供者は現れる可能性が低かったためという。

岡山大の大藤剛宏・肺移植チームチーフら30人態勢で、1日午前10時過ぎに母親の肺を取り出す手術を開始した。午後1時半過ぎに男児の手術が始まった。同日午後9時半から、大藤医師らが会見し、男児が移植された肺で呼吸を始めたことを明らかにし、「私にとっても初めての経験だった。チームで対応すればなんとかなる」と達成感をにじませた。

日本呼吸器外科学会理事長で大阪大医学部の奥村明之進教授(54)によると、通常の生体肺移植では、左右の肺の下葉を2人のドナーから摘出して、患者に移植する。下葉と違い中葉は、血管や気管支が枝分かれしているため、肺動脈と肺静脈、気管支のそれぞれの本管に縫合するのは技術的に非常に難しいという。また、中葉は移植に成功しても成長に合わせて、再度の生体肺移植か脳死移植が必要になるという。ただ、奥村教授は「これまで不可能だった小さな子どもに対するつなぎの医療として、極めて意義深く、画期的な手法だ」と話している。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130701-00000063-mai-soci


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タグ:生体肺移植
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